経営方針:バーチャルTシャツメディアカンパニーの創造
1 はじめに〜グループの足跡
2 当グループの概要と基本戦略
3 生産拠点ポートフォリオ〜国際化への対応
4 取引先ポートフォリオ〜流通改革への対応
5 顧客ポートフォリオ〜多様化・個性化への対応
6 商品ポートフォリオ〜ハード・ソフトの最適化
7 電子取引〜バーチャル・カンパニーの実験
8 今後の展開〜裏方職人企業+オンラインサービス
3 生産拠点ポートフォリオ〜国際化への対応
3.1 海外生産戦略
円ドル固定相場時代には米国の著名デパート・スーパーに輸出をしていた時代もありま
した。しかし1969年の韓国への技術主導を皮切りに、当グループの海外生産の歴史は長く、
中国で生産する試みも80年代前半より始まっております。
今まで、主として、直接投資は避け、海外製品と思えぬ高品質の商品を製造できるライ
ンを育て、当方のリスクで計画購入をしていく形態をとってまいりました。それは、経済
発展のスピードがはやいアジア諸国では、投資回収のスピードより賃金高騰のスピードの
方が速い場合が多いからです。
ただし、95年10月に、ニチメン(株)をはじめ、日清紡績(株)など、日中両国の旧知の企
業で、山東省に大規模な合弁工場を設立いたしました。これは、中国生産の目的が、価格
から質に変わっていく時流を見越し、最新鋭の機械を導入した、600人規模の工場です。
ただしカントリーリスクを考え、資金の余裕分での出資に限り、当社以外にも数社で一緒
にその工場の製品を販売することで、リスク分散を図ってまいります。
3.2 国内体制の整備
重要な事は、目先がいかに円高になっても、海外生産に過度の依存をすることはせず、国
内の工場を守っていくことであります。これは、予測が難しい為替によって、お客様への
商品提供を左右されないためであり、また、商品開発力、技術力を維持し、時代の要請で
あるクイックレスポンスへの対応を考えてのことです。
また、仮に、将来、円安になった場合、当業界では、最新の機械を買っても、熟練した職
人がいなければ、工場は息を吹き返すことができません。だから卓越した技術を持つ職人
を守っていくことが企業の生命線なのです。
海外製品を扱う場合、より大きな金融力=在庫力や、販売力を必要とするだけでなく、
PL法に対応すべく、検針などの厳しい検品工程が不可欠なので、国内にも設備と人員が
必要となります。合わせて、デザインやプリント等、国内で加工をしていくしくみが、お
客様の高品質、少量、短納期というリクエストにお応えするために欠かせません。
3.3 将来の展開
現状では、円高、ハード・ソフト両面でのインフラストラクチャーの不足、一人当たり
の所得の小ささによって現実的ではありませんが、いずれ中国をはじめアジア諸国に、私
たちのTシャツをお届けする時代が来るでしょう。
状況が整えば、後述するデザイン・バンクに集まる貴重なデザイン資源が、海外工場の
生産力と結びついて真価を発揮することになりましょう。
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