1 はじめに〜グループの足跡
ここでは、Tシャツ・ポロ・トレーナ等のニット製品の製造販売を行っております当グ
ループの経営方針について概説いたします。
わたしたちの属する繊維産業は、ご存知のように、現在、川上、川中の製造部門ではア
ジア諸国との厳しい国際競争にさらされ、川下の流通部門では消費者主導の価格破壊・流
通改革に巻き込まれております。
しかしながら、わたしたちは、ドルショック、オイルショック等、戦後経済の大きな転換
期を迎える度に、先見性に富んだ数々のイノベーションを行ってまいりました。
1960年代はじめに、グループの中核メーカー久米繊維工業(1935年創業)は、いちはや
く肌着等のインナーウエアからTシャツ等のアウターウエアに転向し、今も定番となって
いるSAY YOUNGTシャツを発売いたしました。そして千葉の新工場の稼動後まもなく、
日本経済の高度成長が始まり、その後山形工場も完成して、発展のスタートをきりました。
1970年のドルショック前後までは、ブルーミングデール・シアーズなど米国百貨店に品質
を認められて輸出を続けておりましたが、その後の円高、賃金高を展望して、他社にさき
がけて、韓国に生産拠点を一部シフトいたしました。これが、現在の、日本、韓国、イン
ドネシア、中国への生産拠点分散のきっかけとなりました。
1970年後半に、VAN,JUN,KEN&MARYのTシャツのヒットをお手伝いしたことを契機
に、新しい企画会社ジェントルを中心にデザインに力を注ぐこととなりました。自社企画
のJIMY&EMIRYの他、世界の銘酒、タバコ、エアライン、NASA等のキャラクターを獲
得して、ヒットを続け、国内の百貨店各社様とのお取り引きを拡大していきました。しか
し、消費の多様化と多品種少量傾向が表れると、リスクが高まり収益機会の減った自社企
画を抑え、OEM生産に徹する方針に変更いたしました。
1980年代には、プリント会社サンワプリントを傘下に加え、FAXと電話を活用した小ロ
ット即納の新しい販売方式の会社ファテックを設立いたしました.こうして、デザインか
ら販売までの垂直統業体制を確立いたしました.
さらに、現在、新体制の下で、この古いビジネスに、クイックレスポンスや、新会社ティ
ーシャツ・ギャラクシーによるオンラインショッピングといった新しいビジネスシステム
を取り入れるべく、さらなる挑戦を続けております。